生間流

生間(いかま)流式庖丁について

 烏帽子、袴、狩衣姿で、まな板の上の魚や鳥に直接手を触れずに包丁刀を使って行い、めでたい形に切り分ける技で、その流儀のひとつが生間(いかま)流式包丁でございます。
 一年のうちでも主に節会(せちえ)に行います。節会と申しますのは中国より伝わります祝日で、代表的なのが1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日でございます。3月3日は桃花の節会、5月5日は端午の節会、7月7日は七夕の節会、9月9日は重陽の節会です。
 その中でも重陽の節会は旧暦で申しますと10月以降にあたり、菊の花が咲き誇る時期で又、不老長寿を祝うたいへん華やかな節会でございます。
 即ち式庖丁は、節会の折々に魚の切り方でもって瑞祥表現(おめでたい形)するもので、食するものではございません。めでて、何かをおくみ取りいただき、次の宴に移っていきます。

庖丁式 式庖丁 鯉